(1)ソウルの公共交通事情
このサイトに訪れ、この文を読む皆様は、ソウルに訪れたことがありますか?普通の観光地なら地下鉄でカバーできるものの、場所によっては駅から離れすぎて、バスの利用を余儀なくされる場面があるかと思われます。
日本の首都圏の交通事情
日本の首都圏では、メトロ線・都営地下鉄線が走っていない場所では、都バスがカバーしており、中には過密ダイヤでバスを動かしている路線もあります。しかし、1つのバス路線の距離はソウルのそれに短く、基本的には20km以上の中距離・長距離移動は電車、短距離移動は徒歩・自転車・バスを主として移動するはずです(アクアライン経由路線など例外有り)。
また、東京近郊などでは鉄道での移動が容易であり、23区内は地下鉄・JR・私鉄が一日凄まじい多さの鉄道便が走っており、都心でのバスでの移動は鉄道での移動に比べて少ない印象です。また、地上では徒歩か自転車で移動し、その手段で移動できる距離を超える、もしくはを他の交通手段使ったほうがコスパがいいといった理由で真っ先に思いつくのは「電車を使う」という発想ではないでしょうか。
東京23区とここが違う!ソウルの交通事情
しかし、ソウルでは、日本の首都圏、特に東京23区とはまた事情が違います。
この表を見れば分かる通り、鉄道・バス・自家用車の3つの手段で絞り込むと、このような結果が出てきます。東京のデータは2010年、ソウルは2012年と少し古めのデータではありますが、東京都区部とソウル市の交通手段の違いは丸わかりでしょう。
表では、東京23区の鉄道が分担する比率が圧倒的に高いです。しかし、ソウルはバスと自家用車の利用も多い事がわかります。ソウルの幹線道路は基本的に6車線以上ですが、どの道路も混雑しているのが実情で、路線バスの数が東京と比べて桁違いに多いことが、このデータにて裏付けることができます。
参考
https://news.seoul.go.kr/traffic/archives/289
https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/kiban/suishin_kaigi/pdf/wg_douro_14.pdf